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製版機 TAKANO PROCESSOR DX-A3 導入
2019年6月25日(火)
樹脂凸版の製版機 TAKANO PROCESSOR DX-A3 を導入。
シール印刷の間欠凸版輪転印刷機で使用する版をネガを使用して製版する機械です。
分厚い樹脂板に加工がしてあり、ネガフィルムを密着させて露光すると、光が当たった部分が硬化して、ブラシでこするとそれ以外の部分は柔らかいので削り取られて凸凹な版が出来上がるという仕組みです。
意外とシンプルな仕組みで、前面に取手のついた引き出しの一番上を引き出すと、バキュームで樹脂板とネガを真空密着できます。
その上部分の四角い箇所にランプが収納されています。
紫外線がこぼれ出るので、光は見ないように注意です。
露光が終わると上の平たいプレートに版をくっつけて閉じると、中には水が入っているのでブラシでゴシゴシ洗われます。
水没したブラシは固定で、上の版をくっつけた方が動きます。
洗い終わると引き出しの2、3番目の乾燥庫へin。
温風が出て、版を乾燥させます。
一番下の引き出しは、また露光させる場所。
こっちにはバキュームはありません。
密着させる必要がないからです。
乾燥した版を露光することによって固め、傷がつきにくくするのです。
操作ボタンは上部の青い部分に集約されており、小さなタイマーで操作します。
操作自体は簡単ですが、作業内容が思いのほかデリケートです。
まず、ネガフィルムには裏と表があって、間違うとNGです。
膜面密着と言って、ネガに図柄を施している面と、樹脂版の加工してある面をくっつけなければなりません。
しかも、ゴミがあると印刷にもそれが反映してしまうので、ホコリやゴミを丁寧に取り除きます。
露光時間も樹脂板のロットやランプの消耗時間によって調整します。
小さい図柄や細い罫線は露光時間が少ないと固まりにくく、図柄が欠けたり線がはがれたりします。
とても難しい作業です。
ブラシで洗った後は削り取ったカスが版に残らないよう手動で水をかけて洗い流します。
その時に手に水がつきますが、続けて次の版を露光する際には完全に手から水気をとりのぞかないと、版が水に反応して溶けてしまいます。
こんなにシンプルな機械なのに、作業はとても奥が深いのです。
あなたの会社にも一台、いかがですか?
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