丸紀印刷で使用できない入稿データ例です。
データによっては、お客様に再入稿していただかないと印刷できない場合があります。

これらを改善するには[入稿データの作り方]に詳細が記載しているので、そちらも合わせてお読みください。
また、入稿する時の注意点を簡単にまとめた[データ入稿について]も参考になるかと思います。

印刷する会社によって環境は色々と違いますので、弊社以外に入稿する場合はあてはまらない場合もあります。ご注意ください。

 

 

■イラレ以外のアプリで作成しているデータはイヤだ!

最近ではいろいろなアプリがあって、一般の人でも簡単にデータを作成できますが、印刷には向いていないデータだったりします。

丸紀印刷では、基本的には Adobe Illustrator (.ai)データでの入稿をお願いしています。※ここでは「イラレ」と略します。
拡張子が[.ai]になっているデータです。
エクセルやワード、パワーポイント、In Design 等のアプリデータには対応していません。

お客様からいただいたデータを更に、イラレで印刷できるデータに編集・加工しますので、イラレで編集可能なデータが必要なのです。

PDFデータでも入稿は可能ですが、保存時に圧縮されていたり、イラレで編集できない保存設定になっていることがあります。
また別ソフトで作成して書き出したPDFでは、図柄全体が粗い画像になっていたり、イラレで開けない場合もあるので、よく確認してからの入稿をお願いします。

AI

 

 

 

■シールの仕上がりがわからないのはイヤだ!

データを開いて、図柄しかない場合は困ります。
仕上りがどの位置で、どんな形、どれくらいのサイズなのかわからないからです。

イヤ_仕上がりなし1たまにイラレのドキュメントサイズをシールサイズにしている場合がありますが、それでも仕上がり線もトンボもないと、四角でいいのかな?角丸は?中心位置はどこかな?等々、悩みます。
そのためにも仕上がり線(刃型線)は必要です。

もし、やり方が分からない場合は、ご相談ください。

 

 

 

■リンク画像が添付されていないのはイヤだ!

リンク画像の添付し忘れは、わりと多いです。

画像をリンクしてデータに貼っている場合、その画像がいっしょに入稿されないと、データを開く時にエラーになります。もちろん印刷もできません。
データを作成しているパソコンではリンクしていて、正常にデータが開けるため、忘れがちになるようです。

パッケージ機能を使うなどして、使用画像はすべて入稿してください。

  • 正常なデータ(イメージのため、あえて塗り足しはつけていません)
    背景に空の画像をリンクしています。

イヤ_リンク画像なし1

  • リンク画像を添付せずに入稿したデータ
    データを開く際に下のようなエラーメッセージが表示されます。
    無理やり開いても、背景の空の画像が表示されません。
    もちろん印刷もできません。

イヤ_リンク画像なし


逆に、データを作成する時にトレースしたり参考にするために、アタリの画像を貼って作業する場合があります。
アタリ画像なので、これは印刷には不要な画像です。だから入稿に添付されないことが多いです。
しかし、イラレデータのレイヤーを非表示にするだけで貼ったまま入稿されると、やっぱりデータを開く時にエラーになります。
この場合、こちらでは必要か不要かは判別できないので、不要な画像はイラレデータから削除しておいてください

もしどうしてもアタリ画像を貼ったままにしておきたい場合は、その旨と不要なアタリ画像名を必ずお知らせください。

 

 

 

■カラーモードが[RGB]のデータはイヤだ!

意外と見落としがちなのが[カラーモード]。
まれに実際の入稿データでも[RGB]になっているのを見かけます。
もちろん、モードを[CMYK]に変更すればいいだけなのですが……。

イヤ_RGB

上の画像は、左が[RGB]、右がそれをそのまま[CMYK]モードに変更したものです。
背景画像は同じ画像ですが、色が違って見えます。

[RGB]を[CMYK]モードに変更すると、意図せずに色が変わってしまうのです。

例えば、M100+Y100]のきれいな赤でデータを作っていたつもりが、カラーモードを[RGB]から[CMYK]に変更すると、C10.25+M98.4+Y100]のような濁った赤になります。

スミ単色の場合も同様で、後からカラーモードを変更すると、スミ文字[■K100]CMYK全色の濃いグレーの文字[C78.1+M81.2+Y82.4+K66.4]になってしまうのです。

しかもこれらの色の%は使用しているイラレのカラー設定によって変わります
設定によって、お客様のパソコンのイラレで変更したのと、弊社のパソコンで変換したのとでは色が違ってくるのです。

極端に言うと、同じデザインの、部分的にパーツが違うだけのシールを何種類も作りたい場合、数人で同じデータから複製し作成、それぞれのパソコンで後から[CMYK]にモード変更したら、同じだったはずのベースカラーが全て違う色になってしまう…かもしれないのです。

トラブルを回避するためにも、お客様の方で最初から[CMYK]モードにして作成してください。

 

 

 

 

■文字がアウトラインをとれていないデータはイヤだ!

弊社にないフォントを使用している場合は、アウトラインをとっていないと文字化けしてしまいます。全く違うフォントに置き換わってしまうのです。
これは弊社では対応できないので、全てアウトラインをとったデータを再入稿していただくことになります。

入稿データで多いのが、一部分のみアウトラインがとれていない場合です。
これは選択した文字にアウトラインをかけるという手順なので、アウトライン時に選択し忘れたものだと思います。

それを防ぐために、文字部分にロックがかかっていないのを確認して[全選択]してアウトラインをかけることも一つのやり方です。
それと、入稿する前に[フォント検索]を開いて、残っているフォントがないか確認することをおすすめします。
文字全てにアウトラインがかかっていれば、文字ではなくなるので「フォント」として認識されず、[ドキュメントフォント]が(0)になります。

 

 

 

 

■画像がガタガタしているデータはイヤだ!

なぜ画像がガタガタして見えるのか?モザイクのような粗い見た目の写真。
これは画像の解像度が低いからです。

イヤ_解像度

 

でも画面で見たら、それほどガタガタしていないのに…。
それは、画面で必要な解像度印刷に適した解像度が違うからです。

印刷では原寸で 300〜400ppi 必要です。※ppi= pixel per inch(1インチあたりのピクセル数)
「原寸で」というのは、元の画像が300ppiであっても、イラレで2倍に拡大すれば解像度は半分の150ppiになるからです。
ご注意ください。

解像度が低くてガタガタのデータをアプリで無理やり解像度を上げたとしても、ガタガタになっている画像はきれいにはなりません
お客様に高解像度のデータをいただくことになります。
高解像度のデータがない場合は、違う画像に差し替えるか、粗いまま仕上がることをご了承ください。

 

 

 

 

■データの中身がバラバラに分断されているデータはイヤだ!

データを開いてみると、画像や図柄が本来の形ではなく、へんなところでバラバラに分割されていることがあります。
しかも、画像とオブジェクトが1枚の画像に統合されていて編集できないようになっていたりします。

イヤ_バラバラ

これは様々な原因が考えられます。
例えば、新しいイラレで作成したデータをかなり古いバージョンのAI形式に落とした場合。効果などが下位バージョンで非対応だったりするとこうなることがあります。
また、PDF形式に保存する際の設定項目やPDFのバージョンによって分割されてしまう場合もあります。
他に、イラレではない別のアプリで作成し、PDF形式に書き出したデータをAI形式に保存し直した場合なども考えられます。

図柄が編集できない統合された画像になって分割されていて、その分割部分に細いスジがはいったり、画像解像度が低くて粗い画質になっていることがあります。変なノイズが部分的にあったりする場合もあります。
このようになってしまっている場合は修正できないので、そうなる前のデータで対応していただかねばなりません
古いバージョンに落とす前のデータを入稿していただいたり、違うアプリで作成して書き出した場合は設定を変更して書き出し直していただいたりして、こうなる前の段階でのやり直しが必要です。

 

 

■ ■ ■

 

たまに「前回の(違うアイテムの)データは使ってもらえたのに、今回も同じ保存形式なのに、なぜ使えないのか?」と聞かれることがあります。
しかし、データが印刷できない理由には、上記以外にも様々な原因があります。
昔、同じデータでも、オブジェクトの重なり順一つを変更しただけで、RIPエラーになってしまったこともあります。
アウトラインのとり忘れなどは、まだわかりやすく、ご提示もできます。

弊社でも可能な限りは臨機応変に対応させていただきますが、たくさんのお客様からの、様々な環境で作成された入稿データになりますので、こちらでもわからないことも多いです。
申し訳ありませんが、上記の対応できない入稿データ例を参考にデータを作成していただき、対応できない場合は低品質での仕上がりになる場合があることをご理解のうえ、入稿をよろしくおねがいします。